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第一章

わい による 12年目の真相, 組長 への投稿 (12年目の真相, 組長)
第一章
2004年秋、秋季総合体育大会を目前に控え、バスケットボール部はいつも以上にハードな練習、体育館にはシューズの音と掛け声が響き渡っていた。
実践練習が終わり、明後日の体育大会のため明日は部活動のない調整日。
3年生にとって引退試合となるため、部内での練習は今日が最終日となる。
賢一郎『明日は試合に備えて無理せんとゆっくり体休めとけよ!
それと今まで俺にキャプテンを任せてくれてありがとう、最高の結果で締めくくれるように最高の試合をしよな!』
秀雄『俺らはバスケ部始まって以来の黄金期をみんなで作ってこれた、今回も勝ってええ形で引退しよ!』
賢一郎と秀雄が所属するバスケットボール部は、強豪校と呼ぶに相応しい実力を備えた攻守ともにバランスの取れたチームで、試合に出るや数々の賞を総ナメにしてきた。
今回も春秋の体育大会の連覇を目指して試合に臨む。
亜美『お疲れ様!これは優勝やな!』
秀雄『ありがとう、あとは完全燃焼しかないわ!』
清香『亜美と妹と応援いくからしっかりやりやー!』
優香『頑張ってくださいね!めっちゃ応援してますから!』
秀雄は成績は優秀でクラスの学級委員や体育祭の選手宣誓も務めるなど、リーダーシップもあり行事にも非常に積極的だった。
部活での実力も賢一郎とはほぼ互角、どちらもキャプテンにふさわしく、上級生が引退して次期のキャプテンを決める会議の時には、秀雄自ら賢一郎を推薦し、賢一郎もこれを了承、賢一郎を新キャプテンとして以来、翌年最初の春季大会で優勝、体育科を擁する各高校からは一斉に注目が集まった。
3年生にとっては、進路に部活に非常に忙しい一年、その忙しさから夏休みも返上して夏期講習と合宿漬けの毎日。
キャプテンの賢一郎は現行のマネージャー、亜美とは練習以外でほとんど顔を合わせることもなく、時間が経つにつれ二人の関係は自然消滅とでも言うべき形で幕を閉じた。
一方、秀雄は練習の合間や夏期講習の間も亜美と行動を共にすることが多く、賢一郎との関係のことも知っていた。
試合前日、夏期講習が終わった教室で、
亜美「私ら、なんか自然に別れたみたいな終わり方やったわー、でも試合は試合やから最後までマネージャーとして務めます!」
秀雄「・・・」
亜美「どないしたん?」
秀雄「関係が終わったところでこんなん言うんもあれやけど、俺らがもし、もし春秋連覇できたら俺と付き合ってくれ、俺はお前が1年の時からずっと好きやった!」
亜美「・・・ありがとう、気持ちの整理はつかへんけど気持ちは嬉しい。」
亜美は言葉少なげだった。
その日の夕方、秀雄は部室に体操服を忘れていたのでとりに向かったところでたまたま賢一郎に会った。
秀雄「全部明日で締めくくりやな、絶対優勝しよう、連覇しよな。」
賢一郎「緊張してくるな、連覇めざそ!」
二人は拳を自分の前に突き出し、軽くぶつけあってにこっと笑った。
迎えた秋季総合体育大会、体育館は満員の観客で埋め尽くされていた。
試合前にOBの大輝が賢一郎と秀雄に声をかけにきた。
大輝「連覇目指してるんやってな!俺らは優勝できずにお前らにバトン繋いでしもたけど、ホンマにファイトやで!」
賢一郎「ありがとうございます、先輩らの分も!」
秀雄「俺らが優勝して後輩につなげます!」
この日もゴールデンコンビは絶好調だった。
試合の結果は99-97で秀雄たちの中学が春秋連覇を見事に果たした。
息をのむ大接戦、決勝点を決めたのは秀雄だった。
試合終了後のロッカーで、
亜美「あんな男前なとこ見せつけるとかやるやん、ちっちゃい時から知ってるけどホンマにカッコよかったで!」
秀雄「ありがとう、あの話は考えてくれた?」
亜美「うん、いいで。よろしくお願いします!」
秀雄「ホンマに!?っしゃー!!」
秀雄は思わずロッカールーム中に響く大声をあげて喜んだ。
引退試合も最高の形でしめくくり、残すは進路先だけとなった。
賢一郎は体育科の推薦をもらい、早くに内定、秀雄は推薦枠の関係で賢一郎に枠は取られたものの、自力で別の高校の体育科を受験し、合格した。
亜美は将来看護師を目指すため、看護学校に進学者の多い福祉科のある高校に進学、それぞれが別々の道を歩むことになった。
第一章 完

第一章の主な登場人物

秀雄 15才
この話の主人公。
バスケットボール部副主将。
成績優秀でクラスメイトからの信頼も厚い。
賢一郎 15才
バスケットボール部主将。
亜美とは引退試合を前に破局。
体育科への推薦入試が確定している。
大輝 17才
バスケットボール部OB、秀雄と賢一郎の先輩。
亜美の初恋の相手。
現在は府内の工業高校に在籍。
亜美 15才
バスケットボール部マネージャーで賢一郎と破局後、現在は幼馴染みの秀雄の恋人。
成績は学年2位のトップクラス。
清香 15才
水泳部所属。亜美の親友。
入学当時は秀雄が好きだったが、亜美が交際をスタートさせたのをきっかけに断念。
優香 12才
吹奏楽部所属。清香の妹。

衝撃の真実

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わいや!

中学の同期が大変おもしろいことになっております。

投稿でお届けするノンフィクションサスペンスに乞うご期待!!